放射能量の誤報でたくさんの命と営みが消えた 東日本大震災

原子力発電

 

2月15日の参議院で資源エネルギーに関する調査委員会が開かれました。

そこでなんと!福島原発事故で公表された63万テラベクレルの放射能が流れ出たという報告は間違いだったことがわかりました。

放射能データ、復旧作業、数々の問題点が浮き彫りに。

なぜ震災から6年経った今も、復旧が完了しないのか?

その原因を探ります。

この記事で言いたいこと

・政府の公表した放射能量、63万テラベクレルが実際は1000テラベクレルほどしかなかった。

・データを基にした不用意な発言で、間違った情報が拡散。

正しい避難であれば、災害関連死2000人は犠牲にならずに済んでいた。

・東京電力が独自の判断で復旧作業を進めているから6年経っても終わらない。

資源エネルギー調査委員会とは?

この委員会は原子力発電や次世代エネルギーのついての評価や、今後の方針などを参議院議員で話し合う会議です。

参議院議員の中でも、資源エネルギー、次世代エネルギーにくわしいメンバーで構成されています。

※自民党の青山繁晴議員の質疑と原子力規制委員会、東京電力の問答がyoutube動画にアップされました。

※動画で質疑されている青山繁晴議員は、資源エネルギー、テロ対策の専門家です。

資源エネルギー調査委員会まとめ
1公表された63万テラベクレルは、あくまで推測値。実際は1000分の1だった。
2放射線での死者は0。そして放射線治療を受けた人も0であった。
3災害関連死の約2000人は避難誘導の被害者だった。
4きれいになった水を保管しっぱなし。防潮堤が仮設のまま放置されている。
5地下に電源装置を設置した東京電力と、それを黙認した政府。

 

放射能シュミレート値をもとに避難誘導がなされた。

世間に公表された数値は63万テラベクレル。

誤った放射能量の公表で逃げる必要のなかった人たちが強制避難になりました。

しかし、この数値。

シュミレーターではじき出した架空の数値である可能性が非常に高いようです。

・機械で算出した数値 63万テラベクレル

・手計算での本来の数値 1000テラベクレル

「最大でこれだけ放射能が飛んでる可能性があるから範囲内の人は避難してください!」

という風に、避難する必要のない人もいっしょくたに避難させてしまった。

病院

病院では、外すと命に関わる透析や、継続治療が必要な人がいます。

患者さんを政府号令で強制的に避難。

 

その結果、福島県内での死亡者は2000人あまり。これからも家族や親類、お友達と楽しく暮らせる筈だった命。

たくさんの方が亡くなられました。

 

東日本大震災の統計上は、災害関連死と言葉を曖昧にされて計上されています。

ボクはいい加減なデータを精査・事実確認しないで公表した東京電力と政府が許せんのです!

不用意な発言が広く拡散してしまったことも原因の一つ

当時、放射能がたくさん出て避難しないとヤバいぞ!という風潮が広まりました。

誤った放射能の量とともに、元官房長官の枝野氏の発言で、更に風評被害が拡散。

影響力は流行語大賞になるほど強烈でした。

ーーー(以下、ガジェット通信より引用)ーーー

ガジェット通信 枝野大臣が7回の「直ちに人体、健康に影響が無い」発言の内訳を仕分けしました

枝野官房長官

■ネット流行語大賞2011(本家版) 【ガジェット通信主催】
金賞 ぽぽぽぽ~ん
銀賞 ただちに影響はない
銅賞 セシウムさん

4位 わけがわからないよ
5位 オワコン
6位 なでしこ
7位 こだまでしょうか
8位 嫌なら見るな
9位 マミる
10位 風評被害

※赤字は全て原発事故・震災関連

東日本大震災の年は流行語大賞の半分が原発事故関連で出来たフレーズ。

どれだけたくさんの人たちに間違った印象がついてしまったか一目瞭然です。

3年前に福島県で目に入った光景

 

ボクは東日本大震災の後、その3年後の2014年から2015年にかけて。

仕事で何度か青森県から海岸線をずっと南下したことがあります。

 

福島県双葉郡に第1原子力発電所があるんですが、その付近20キロ圏内は避難区域。

南北に走る道路は交通網として確保されているんですが、左右に曲がる道はすべて封鎖されています。

だから走り去ることだけしかできません。

 

手前の岩手県の陸前高田あたりは、一面更地。

「ココまで海水が来てました」っていう印がついた標識が生々しい。

 

6階建てビルの高さ半分くらい浸水で変色しているような状態。

津波標識が一定間隔で掲示されてました。

福島県の南相馬のあたりで目にしたのはゴーストタウン。

街並みはあるのに、人が誰もいない。

 

住宅の入り口には鉄柵がいくつも設置され、入れないように。

交差点ごとにも柵があり、向こう側で警察が待機。パトロールしていました。

 

信号も機能していないのでひたすら走り続けるだけでしたが、あの光景は一生忘れられません。

こんな風景は映画の中だけだと思ってましたから。

 

当時でも事故から3年経過しています。

まるで原発事故周辺の地域だけ時間の流れが止まったように復興は進んでいませんでした。

 

今回の調査会でわかった復旧作業の問題点

原子力発電

復旧作業の問題点は間違ったデータが公表されてそのまま修正もされないので、6年経っても進んでいないのがひとつ。

もうひとつは東京電力が自己の判断だけで作業を進めていて、専門家の意見を取り入れないからです。

すべての元凶はこの2つです。

 

1.実際の放射線量は、公表値の1000分の1だった。

あくまでコンピューターのシミュレーションは推測値ということでした。

調査会では、「関係者なら誰でも知っている事」と青山議員は発言しています。

原子力研究している人たちにとって、コンピューターで出した数値は見当違いな数値になることはみんな知っている事みたいです。

 

数字を公表したのは東京電力保安院。もうすでに解散しています。

責任の所在はどこに・・

 

寂しい景色

2.風評被害が拡散。実は放射線での死者・治療者はともに0。

事故当時から、しばらくの間、「放射能だ。放射能だ!」としきりに除染や、放射線による被害について報道されていました。

インターネットで「放射能 報道」とかで検索してみてください。

まちがった報道記事がわんさか出てきます。

 

凄惨な事故が起きたから、原発は反対!という論調もかなり出てました。

放射能被害を気にして引っ越しする方なども出ました。

福島の方が放射能汚染されているからって子供が虐めにあうニュースも・・・。

 

今も風評被害があると思いますが、ほとんど放射線は出ておらず避難の必要もなかった。

とすれば政府と東京電力はどう責任を取るんでしょうか?

テレビ

 

3災害関連死とされた約2000人の死因

当時、原子力発電所から同心円で20キロ圏内の住民の方は半ば強制的に避難させられました。

同心円というのは、中心地点から円を描くように等しく20キロです。

強引な避難は多くの人を犠牲に。

 

でも、実際にはこの避難方法は間違いで、山の裏側や風向きの関係で避難しなくてよい人も多くいました。

放射能の量さえ間違っていた。となれば、そもそも避難自体が必要なかった可能性も出てきます。

 

4除染済み海水を排水せず、防潮堤も作っていない

除染済みの海水がタンク全体の70%なのに、その海水をずっとタンクに貯蔵したままになっている不思議。

世界中の原発が海に捨てているレベルのきれいな水です。

 

原発の水を廃棄すると、また騒がれるから。とか思っているんでしょうか?

 

津波を直接防ぐ防潮堤がそのまま仮設状態で止まっていることのほうがよっぽど問題です。

1から10まで全ての津波が防げない今の状態と、5以下の津波なら防潮堤で防げるのはどちらを急ぐべきなんでしょう?

 

東京電力は、中核がしっかりしてないとダメだから中の建屋を全力で補強しているそうです。

「木を見て森を見ず」まさにこの言葉がぴったり。

 

 

まるで危機感が感じられない対応

調査会の発言の様子を見ても、保身を考えた発言がとても多い。

福島県民への被害を再発させない。できる限り小さくするために事を成すのが大事だと思います。

 

東京電力の都合など、はっきり言ってどうでもいいこと。

民間企業でありながら、国の支援を受ける甘やかしがこんな後手後手な復旧を後押ししてしまっている。

甘やかしは人のためにならないのは、家庭でも世間でも同じですね。

ゲーム

2月15日 参議院 資源エネルギーに関する調査会 発言書き起こし

※できるだけ忠実に事実に沿って書き起こしてみたんですが、知識不足ゆえのあてる幹事がわからないものはひらがなで。

※あの、その、えーと、など読みにくくなる発言の趣旨に問題ないものは削っています。

委員長「質疑のある方は順次、ご発言をお願い致します。」青山議員「委員長」

委員長「青山繁晴君」

青山議員「自由民主党の青山繁晴でございます。本調査会ではこれがはじめての質問です。」

青山議員「党利党略のためではなく、ただ国益のためにこそ不肖ながら質問致します。どうぞよろしくお願いいたします。」

青山議員「まず田中委員長におかれては丁寧なご説明ありがとうございました。」

青山議員「委員長のご説明の最後にありました、我が国の原子力規制に対する信頼の回復はいまだ道半ばにありますというお言葉。私たち議員の側も肝に銘じて、ともに取り組んでまいりたいと思います。」

青山議員「さて、私は民間人時代の本職の一つが危機管理でありました。」

青山議員「原子力発電所の長所と短所そのリスクにも真正面から対峙するべきだと考え、特にテロリズムに対する備えをささやかに問題提起しておりました。」

青山議員「すると内閣の原子力委員会に原子力防護専門部会が初めて設立され、内閣総理大臣によってその専門委員に任命されました。」

青山議員「原発テロに備えるということは原発隅々の構造から始まって、放射性物質の漏洩が引き起こされた場合の人体への影響から避難、誘導の在り方まで広く関わることになります。」

青山議員「そして、3.11のあの事故発生直後の福島第一原発に当時の吉田昌郎所長の正式許可を得て、作業員以外で初めて入行し専門家のはしくれとして実地検分致しました。」

青山議員「これが2011年4月22日のことでありました。今日はそうした立場から質問致します。」

青山議員「今日は政府側のご答弁時間も合わせて40分ですので、時間は十分ではありませんけれども、広く国民の皆様とともになるべく専門用語を使わずに議論を致したいと願っております。」

青山議員「まず福島原子力災害を考えるときに、どんな種類の放射性物質がどれほど環境に出てしまったかを計算することは、いわば根っこであります。」

青山議員「ところが、この計算を原子力規制委員会としては、いまだに行っていないという意外に知られていない事実があります。」

青山議員「事故の直後でありました2011年の4月。管内閣の当時に経済産業省の原子力安全保安院がヨウ素131とセシウム137をあわせてヨウ素に換算いたしまして、37万テラベクレル。そして、内閣の原子力安全委員会が63万テラベクレルといういずれも膨大な数値を公表致しました。」

青山議員「そして翌年の2012年3月に原子力安全保安院はおよそ50万テラベクレルという、いわば数値を上乗せした数値を公表しました。」

青山議員「日本政府が発表した数字はこれがすべてです。」

青山議員「原子力安全保安院も原子力安全委員会も、その後廃止されまして、2012年9月に野田内閣のもとで、この原子力規制委員会が発足しました。」

青山議員「しかし、放射性物質の計算は国連の科学委員会と、IAEA国際原子力機関ではその後なされましたけれども、現在の政府機関である原子力規制員会によっては、いまだなされておりません。」

青山議員「そして、原子力安全保安院と原子力安全委員会という2つの旧機関。今はない機関による数字がIAEA国際原子力の基準に照らして、あのチェルノブイリ事故と同じレベル7とする根拠になっております。」

青山議員「ところがこれは、国民が普通にイメージなさるような実測値ではありません。コンピューターシミュレーションによる推測値です。」

青山議員「コンピューターシミュレーションによる推測値というのは、値や条件の入れ方によっては手計算と違ってどんどん大きくなりかねないという、科学に携わるものであればどなたでもご存知の特徴があります。」

青山議員「事実、学者の中には一部ですけれども批判もあります。」

青山議員「例えば、事前にご当人に申し上げていませんけれども、東京大学名誉教授の西村肇先生。」

青山議員「この方は大気と海洋のごせん研究の大家として知られて、官公庁をはじめ公の依頼によって環境調査を長年遂行されている方です。」

青山議員「私はこの方とお会いしたことはありません。連絡も取ってません。何を言ってるかというと利害関係などもありません。」

青山議員「この西村名誉教授が2011年4月8日。事故の直後に記者会見を行われまして、福島原子力災害による放射性物質の漏洩は1000テラベクレル程度という計算を明らかにされています。」

青山議員「これは先ほどの保安院の数字と比べますと、わずか0.2%。安全委員会の発表のわずか0.16%です。」

青山議員「つまり、いずれも政府発表の1%にも満たない放射線量を計算なさっています。これと似た計算の学者は他にもいらっしゃいます。」

青山議員「今日は紹介しませんけれども。一番中立的な立場と思われる西村先生の発表を引用しましたけれども。」

青山議員「あまりに数字が違い過ぎないでしょうか?」

青山議員「これらの計算をチェルノブイリの事故と比べると、政府発表では福島原子力災害はおよそ放射性物質の漏洩が、10分の1程度。学者の計算では、1000分の1ほどになってしまいます。同じ事故の話とは思えません。」

青山議員「したがって、まずお伺いしたいのは、原子力規制委員会にお伺いしたいのは、原子力規制委員会の基本的な任務として改めて放射線量について計算なさり、国民に公表をすべきではないでしょうか?」

青山議員「放射性物質の漏洩の元である、格納容器などはまだデータを取れる状況ではない事をよく理解しております。しかし、土壌であったり、河川であったり、海洋であったり、データはかなりとれるんじゃないでしょうか?」

青山議員「まず、この件について規制委員会にお伺いします。」

審議官「委員長」

委員長「山中審議官」

審議官「お答えさせていただきます。」

審議官「先生のおっしゃられた通り、平成23年4月に実施しておりますけれども、福島第一原子力発電所事故に関するあいねつの評価に関しまして、当時の原子力安全保安院と原子力安全委員会、これらが放射性物質の放出量それぞれ。」

審議官「おっしゃるとおりヨウ素換算で37万テラベクレル。63万テラベクレル。そしてレベル7と評価しております。」

審議官「また平成23年9月に公表しました、政府のIAEAの報告書におきまして放射性物質の放出量は環境モニタリング
出されたものの環境モニタリングデータの逆推計の結果も踏まえまして、大気中について同じくヨウ素換算で50万から100万テラベクレルと推定しております。」

審議官「これらの放射性物質の放出量につきましては、国際機関においても評価がなされております。」

審議官「例えば2015年のIAEA事務局長報告書によれば、それらの値は38万~120万テラベクレルというものでございまして、日本政府の報告書における試算と大きく異なるものではございません。」

審議官「これらの放出量、先生ご指摘ありましたようにセシウム137の放出量をヨウ素換算するために40倍にしてヨウ素131と合算した推定値でございます。」

審議官「ご承知の通り、あの現在、福島原子力発電所につきましては、高線量であるために詳細な現地調査、これ非常に難しい状況でございます。」

審議官「格納容器の損傷状況。依然として不明な部分がございますので、規制委員会としては引き続き調査を必要としていると思ってございます」

審議官「原子力規制委員会としては、現在の廃炉の進捗状況を踏まえて着実に事故の分析を進めることとしております。」

審議官「今後、新たな知見が得られましたら、放射性物質の放出量を見直すことができるかどうか検討してまいりたいと思っております。」

青山議員「委員長」

委員長「青山繁晴君」

青山議員「今、最後に場合によっては検討すると。その、おっしゃいましたから、是非前向きにお考えいただきたいと思います。」

青山議員「なお、念のためですけれども、今おっしゃった国際機関の計算というのも、基本的には日本の出した値、あるいはデータの取り方を参照にしているわけですから、改めて私たちの政府機関の中で一番大事な原子力規制委員会が、本来の機能として取り組まれることをもう一度お願いしておきます。」

青山議員「次のテーマなんですけれども、この放射線量の探求というものが本来はレベル7の見直しについて、原子力規制委員会はIAEAと協議して頂きたい。あるいは協議すべきではないかと考えます。」

青山議員「そこでひとつ、本来質問なんですけれど、提案がありまして。」

青山議員「現在のIAEAの基準ではレベル6以上になると、単に数値だけで放射性物質の漏洩の数値だけで判断することになっていますけれども、しかし本来は事故の総合評価。すなわち放射線障害による犠牲者の有無から始まって、環境破壊の度合いなどを含めて評価すべきではないかと。」

青山議員「IAEAに問題提起なさってはいかがでしょうか?」

青山議員「田中委員長がおっしゃりましたとおり、福島原子力災害という、もういわば無残な。同時に決して他では得られないことがベースになっていますから、そのような問題提起を一つ提案します。」

青山議員「どうしてかと言いますと、現在レベル7で同等とされているチェルノブイリと福島は、福島県民の為に申したいんですけれども、事故の中身が違いすぎます。」

青山議員「チェルノブイリではご承知の通り、プルトニウムはじめ重金属が広く環境に漏洩して死者がたくさん出た事実があります。」

青山議員「福島原子力災害でも事故によって命を奪われ、生活を奪われふそうのちを汚された無残な事実があります。これは本当に許すことはできません。」

青山議員「ただ犠牲者については災害関連死。すなわち誤った避難誘導が政府の手を含めて成されてしまった為であって。放射線障害では死者がいないだけではなく、実は放射線障害では治療を受けた方もいらっしゃいません。」

青山議員「たとえば、子供たち。40歳未満の若い方々・子供含めて、本来は放射性ヨウ素が出ましたから、ヨウ素剤を投与して甲状腺で止まるのを阻止するのですけれども、その当時の、これは適切な判断だったとボクは思いますけれども。」

青山議員「ヨウ素剤の本来の作用は少ないですけど。それでもあの線量であれば、ヨウ素剤を子どもに与えたほうが害が大きいんじゃないかということで結局、ヨウ素剤も投与しておりません。」

青山議員「したがって、人的な被害。先ほど委員長も人と環境を守る為ってことを名言なさいましたが、人の被害で言えば
さっき言いました災害関連死もきちんと考えなければいけませんけれども。」

青山議員「チェルノブイリと同じような事故が起きたというのは、原子力発電への賛否も超えて客観的にあまりに不可思議ではないでしょうか?」

青山議員「そして、あくまで客観評価が不可欠だからこそ、事故の総合的な評価方法の導入っていうものをIAEAに提起されては如何でしょうか?原子力規制委員会の見解を出来ればお伺いしたいと思います。」

審議官「委員長」

委員長「山中審議官」

審議官「お答えいたします。まず、あのIAEAのレベル7がですね。どのような事で判断されるかご説明させていただきたいと思います。」

審議官「まずひとつには放出された放射性物質の量。というのがございましてヨウ素換算にして数万テラベクレルを超えるもの。っていうものがございます。」

審議官「それと詳しくなりますけれども、長期的な環境への影響の可能性が高く、また公衆に対する環境・健康上の影響まで制限するための防護措置が必要とされているような場合。という風になっております。」

審議官「今回の、福島第一原子力発電所に関して言いましても、広域の避難を実施したことや、長期的な環境への影響は
発生しているっていうことから、このレベル7の評価ということになっております。」

審議官「この数量も含めて、また環境への影響、避難がなされたかどうか。そういうこともこのIAEAの考え方というものは現在妥当であると思っております。」

委員長「青山繁晴君」

青山議員「いまのところ、もう少し踏み込みたいところですけれども時間がありませんので、次のテーマに移りたいと思います。」

青山議員「次はいわゆる汚染水の問題です。」

青山議員「先ほど申しました事故直後だけではなくて、私は2015年の1月に本来は原子力の専門家であります現在のとなに文科省事務次官と二人で福島第一原発の構内を再訪して実地検分致しました。」

青山議員「もちろん非公式な検分であります。構内はおととしの1月の段階ですでに汚染水のタンクでいっぱいでありました。」

青山議員「実際はそのタンク、外からはわかりませんけれども、まずアルプス処理水、すなわち多核種除去設備。多核種って言葉は難しいですけれども多い、核の、種類ですね。」

青山議員「色んな放射性物質を除去できる設備。その英文の頭文字を取りまして、アルプスと。ありますけれども。」

青山議員「このアルプスによる処理が終わってトリチウム30水素などの残存放射性物質だけになっている水が、お聞きしたところでは現在だいたい72万トン。それ以外の放射性物質が残ってしまっている元の汚染水が、およそ20万トン。」

青山議員「後者もいずれアルプス処理水になる予定ということを聞いています。」

青山議員「で、このアルプス処理水っていうのは実は、福島のためにできてしまった新語ですけれども。」

青山議員「実はこれと全く同じ排水が、3.11が起きる前は国内の全ての原子力発電所から海に放出されておりましたし、それから現在、世界でも放出されています。」

青山議員「トリチウムの人体の影響については学者の中でも諸説ありますけれども、しかしそれにしても福島原子力災害が起きると同じ排水を海に出せなくなるというのは、少なくとも国民の間にフェアな議論を起こす努力がやっぱり政府側に足りないんじゃないでしょうか?」

青山議員「まずですね。この質問に関連して日本国内でも、世界でも現在のアルプス処理水と同じものが海に出されていた。
その事実関係は間違いないでしょうか?それは原子力規制委員会。お願いできますか?」

審議官「お答えさせていただきます」

審議官「アルプス処理水と言われておりますものは、ほとんどの放射性物質を取り除いておりますが、トリチウムだけが残っております。」

審議官「そのトリチウムにつきましては福島第一原子力発電所、事故の前までは、今もですけれども原子力発電所から規制に則った形で放出されております。」

審議官「また、海外におきましても各国の規制基準に照らして放出がなされていると承知しております。」

委員長「青山繁晴君」

青山議員「それで、あのいまのテーマの問いに戻るんですけれども、田中委員長はすでに排出すべきだというお考えを明言されています。少なくとも私はそう受け止めております。」

青山議員「したがって、原子力規制委員会としてはやるべきことをやってるんだってお話かもしれませんけれども、しかし現に汚染水ってものが漁家の方々だけではなくて、漁家の方々が一番不安に思われるのはむしろ、現地を歩いて漁家の方々と話をしても、国民全体の不安がちっとも解消されていなくて。」

青山議員「その為にたとえば福島の魚についても依然として風評被害があると、貝についてももちろんあると。そういう事が最大の問題ですから、これは原子力規制委員会および経済産業省に、より国民にフェアな議論を巻き起こす努力。」

青山議員「マスメディアの問題も大変多いです。ボクは共同通信の出身でもありますから、マスメディアというものの困った点もよく承知しておりますけれども。しかし、誰かのせいにしていればいつまでもあのタンクが溜まっていって、そしてこのあともう一回質問しますけれども。」

青山議員「タンクに人とお金が使われていて本来使われるべきところに使われていない。という問題も実は起きていると考えていますから、もう一度申します。」

青山議員「汚染水の実態について、フェアな議論ができるような環境を作っていただけないでしょうか?規制委員会と経済産業省にお聞きしたいと思います」

審議官「お答えいたします。」

審議官「福島第一原子力発電所。汚染水に含まれるトリチウムについて。これは技術的に除去することは極めて困難であることですから先ほど申し上げましたように国際的にも排出基準濃度以下に希釈されて海洋放出がなされております。」

審議官「また、元NRC米国原子力規制委員会のマクファーレン元委員長、バーンズ前委員長、また原子力規制委員会のイギリス、フランスの国際アルバイダーの方もですね。福島第一原子力発電所トリチウムは海洋放出すべきと発言されていると承知しております。」

審議官「一般の原子力施設においては従来より放射性廃棄物の処理に当たっては、審査、検査を経て規制基準を下回ることはもちろんのこと、出来る限り低くして環境への放出が計画的になされております。」

審議官「規制委員会としては、浄化された汚染水の規制基準を満足する形での放出であれば、環境への影響は考えにくいと認識しております。このようなことにつきましては、広く伝わるようにして参りたいと思っております。」

経済産業省副大臣「お答え申し上げます」

経済産業省副大臣「青山議員ご指摘がございました、いわゆるアルプスにおきまして処理をしました水につきましては、その長期的な取り扱いの徹底に向けましてですね。風評被害などを社会的観点も含めて、総合的な議論が必要だと考えております。」

経済産業省副大臣「その為に昨年の9月に汚染水処理対策委員会の下にですね。小委員会を設けまして、11月より議論を始めたところでございます。」

経済産業省副大臣「すでに2回の議論を開催しております。」

経済産業省副大臣「本委員会におきましては、福島県をはじめ地元の方々、専門家の方々にご参加を頂きまして、そのご意見を丁寧にお伺いし、検討を進めているところでございます。今月も開催予定でございます。」

経済産業省副大臣「いずれにいたしても、どのような取り扱い方針となるにせよですね。関係者のご理解を得ることは極めて重要なことであると考えております。」

経済産業省副大臣「取り扱い方針決定の前も、またそののちも、国も前面に出ましてしっかりと、その責任を果たしてまいりたいとこのように考えております。」

青山議員「小委員会の議論というのは、国民にずっと公開されていくんでしょうか?」

審議官「先生ご指摘のとおりでございまして、委員会の議論についてはオープンにさせて頂いているところでございます。」

青山議員「えっと、あくまで質問が趣旨なんで、あんまり提案ばっかりしててもどうかと思いますけれども。」

青山議員「ただ、いまのことでも、世界で有名な話と言いますか、諸国ではどれくらいのトリチウムが入った排水を出しているのかを公表してますね。」

青山議員「これも関係者ではみんなわかってることですけれど、例えばフランスのラ・アーグ再処理施設。ボクもここに行きましたけれども、1年間でだいたい1京。1600兆ベクレルを出してます。」

青山議員「それからカナダのブルース原発では、1年間で1280兆ベクレルという大量のアルプス処理水と同じ水を海に出してますね。」

青山議員「しかし、この場では関係者みんな知っていても、国民は忙しいですし、こういう事実までほとんど知られていないと思います。実際私がテレビ・ラジオで発言すると、みんな驚くわけですから。知ってれば驚くはずはないので。」

青山議員「で、そうしますと、すみません。ちょっと通告した質問と多少違うかもしれませんけれども、規制委員会もう一度お答えいただけますか?」

青山議員「例えばこの、小委員会の議論だったりするときに、当然この海外の事例も現地で調べて、そして調べに行ったことも全部国民と世界に明らかにして、そして、そのうえで議論をしていただくと。目に見えるような、もっとはっきり言うとニュースになるような、公表の仕方考えて頂けないでしょうか?」

審議官「この小委員会を開催いたします前、トリチウム水の処理につきましては、その前から各方面でどのような方法があるのかということを、これまでも検討を進めてきているところでございます。」

審議官「そうした議論の中では、各種の調査結果、情報のデータ等々お示し致しまして、議論をさせてきて頂いているところでございます。」

審議官「その意味においては、そうした議論の内容、成果というのが十分に各層に伝わっていないのではないか?という、ご指摘だと思います。」

審議官「そうした点につきましては、我々とマスコミとの関係も含めて、どのように効率的に各層へ伝えることができるか。我々としては、また知恵を出して逆に先生方のご指摘も賜りながら、どう広げていくのかということについては、進めていきたいと思います」

青山議員「先ほど申しました通り、汚染水の問題をことさら取り上げたのはなぜかと言いますと、さっき申し上げた2015年1月にもう一人の専門家と一緒に構内を訪れた時にアルプス処理水までそのまま溜め込んでいるので、明らかにそこに人も予算も取られていて。」

青山議員「防潮堤が事実上の仮設のままになっているっていう。まぁ、現場をありのままに言えば確認いたしました。」

青山議員「で、これはみなさんご記憶の 吉田昌郎 所長。いわば憤死されたような状況で亡くなられてしまいました。」

青山議員「亡くなった人の話を持ち出すのは、ご本人に確認はできないんで最小限度にしたいんですけれども、しかし一点だけ申し上げれば、吉田さんが病をやられて電話で最後にお話をした時に、どうしても防潮堤のことが気になる。と。」

青山議員「それから汚染水とセットでおっしゃいました。なぜかというとあのあたりは、福島の浜通りは元々地下水が豊かで、水がどんどん出て、ほっとけばどんどん汚染水と混じっていくだろうと。」

青山議員「ということも指摘されたうえで、ボクがたまたま申し上げたこととほぼ同じこと。東電は民間会社なので、そこに人とお金を取られると、防潮堤はあのままになってしまうんじゃないかと。」

青山議員「で、今の防潮堤。あくまで仮設です。」

青山議員「それを確認したうえで質問してますけれども、最初土嚢積んでましたから。それよりは良くなってます。良くはなってるけれども、例えば浜岡の防潮堤等とは全く別物で、あくまでテンタティブな仮のものですね」

青山議員「そうするとですね。これ、今地球が活動期に入ってるんじゃないかと、これは地球物理学会。シスコで開かれている国際学会でも、いつも話題になっている事であって、何を申したいのかもうお分かりの通り。」

青山議員「また同じような津波。また同じような地震が起きることをいつも想定してなきゃいけない。」

青山議員「そうすると、今の仮設の防潮堤で一体耐えられるのか?敢えて言うと、あの仮設の防潮堤でよく日々無事に。関係者が、僕自身も含めてですね。国会に出ているボク自身も含めて。よく暮らせるな。と思うんです。」

青山議員「このことを一体、原子力規制員会。当事者の東京電力はいったいどうお考えなんでしょうか?」

青山議員「すみません。ちょっと言葉が強くなってしまいましたが、でもあの現状なかなか一般国民見ることができないんで。どうぞお答えください。」

審議官「お答えいたします。」

審議官「東日本大震災以降に設置されました仮設の防潮堤でございますけれども、これは福島沖の海溝の周辺で発生する可能性がある、ま、いわゆるアウターライズ地震に伴う津波対策として高さ14.2メーターのものが設置されております。」

審議官「これは大地震の後、その外側を防ぐ。外側の部分が上がってくる。そういう変動に伴うものでございまして、そのようなものを想定して高さ14.2メーター。のものが設置されてございます。」

審議官「このアウターライズ地震に伴う津波の対策と致しまして、またそれが仮に超えたようなことを考えますと、建屋の開口部の閉塞等、建屋に津波が侵入しないようにいわゆる、あの水密化の工事を現在進めているところでございます。」

審議官「更にこれを上回るような津波が発生した場合に備えまして、原子炉またはタービン建屋の中に滞留する汚染水を浄化致しまして、高台35メーターのところまでタンクに移送される作業を進めて、その作業を我々としては、出来る限り前倒しして進めるように。という指導をしております。」

審議官「そして、2020年までにはですね。セシウムの量、今溜まっております汚染水のセシウムの量を大幅に引き下げる。そういうことをしっかりと指導・監督しているところでございます。」

東京電力「大変、いろいろご心配をおかけしております。今の審議官お答えになった事と基本的には同じでございますけれども、若干捕捉させていただきますと、いわゆるアウターライズ地震に伴う津波というのはまず一番、確率が高い。」

東京電力「ということでございまして、いまは14.2メートルのところでまずは、それを防ごうという風に考えていますが、当然それ以上のものが来ましたら、それを超えて中に水が入ってまいりますので、今審議官がお答えになったように、まずはその建物の中に入らないような形で水密をしていくというのがひとつございますし、一番今やはり発電所の汚染水対策あるいは、廃炉に向けた処理で今一番大事なのは、相変わらずその燃料デブリというのが中に入っております。」

東京電力「また使用済み燃料も、まだまだだいぶ冷めてきたとはいえ、熱を少し持っておりますので。」

東京電力「それを循環冷却と言って水をぐるぐる回して、ずっと冷たく冷却し続けるというのが一番大事な機能でございますので、そうしたそのポンプであるとか、冷却循環機能が防潮堤を超えてきた津波でやられるというのも非常に心配なところでございますので。」

東京電力「そうしたものについてはご存知のように35メートルの高台がございますので、そこは基本的には津波の心配はございませんので、そこにたとえば消防車等々を置いて、まさかのときにはそこから水を回して最低の必要機能である燃料やデブリの冷却をする。という事が一つ合わせて考えて。ということを捕捉させていただきます。」

青山議員「今の両者の説明を受けたうえでですね。でも明らかに仮設の防潮堤ですから、地元の大熊・双葉の皆さまがたのことを考えても、しっかりした防潮堤を今おっしゃった水密扉とか、汚染水を移動させてるってそっち以外に。」

青山議員「当たり前ですけれども、人々に不安感を与えないような防潮堤も必要だと考えております。」

青山議員「どうぞお考えになっていただきたいと思います。」

青山議員「で、一応あと一つ。項目としては最後ですけれども、たくさん事故調査報告書が出ました。」

青山議員「国会の事故調も報告書を出しまして、そしてその中で一番後発。つまり後になればなるほど普通ですと見解が正されるはずですから、一番後に出たのが今日お見え頂いている原子力規制委員会による報告書ですね。」

青山議員「例えば国会の事故調の報告書の大きな特徴は、まず地震が起きました。地震が起きて51分かかって津波がやってきました。」

青山議員「で、その津波がやってくるまでの間に実は水が出てた。というのを見たっていう従業員の方がいらっしゃったんで、国会事故調の報告書の大きな特徴の一つは地震でそもそも壊れたんではないかと。つまり地震に耐えられないと。」

青山議員「すくなくとも1Fは耐えられなかった。というのが特徴でした。」

青山議員「ところが原子力規制委員会の報告書ですと、その水というのは実は使用済み核燃料房のプールから漏れ出たものであって、地震で破壊されたんじゃない。なおかつ、原子力規制委員会の大きな特徴のもう一つは、51分の間。」

青山議員「つまり地震が来てその間、津波が来るまでのタイムラグ。1時間近い間。実は原子炉も含めて、大きな変化つまり異常は生じなかったので、実は地震で起きたんじゃなくて、津波によって起きたんだと。いう結論になってます。」

青山議員「これ当たり前のことを言っているようでいて、なぜこれ言うかって言うと実はみんな地震で起きたと思ってます。今。」

青山議員「みんなってのはもちろん言いすぎですね。但し地元福島でつたない講演を致しましたり、あるいは地元の福島テレビに出たり、あるいは東京や大阪のメディアも含めてこういう発言しますと、みんなびっくりするわけです。」

青山議員「まず地震で壊れたと思ってる。で、この違いっていうのは非常に本質的な違いであります。」

青山議員「つまり、地震でそうやって原発が簡単にと言っちゃいけないけれど壊れていくんであれば、そもそも地震国に、日本が地震国であることは論を待ちませんから、ここに原発を作っていいのか?という事に当然突き当たるわけです」

青山議員「で、したがってこのそもそもの原因が地震なのか。それとも津波なのかってこともとても大事ですし、それからなぜ僕が事故直後に現場に入ったことを強調して言ったかと言いますと、その時吉田所長の許可を得て海側に回りました。」

青山議員「当時の吉田所長によると、海側は作業員もほとんど入ってないということで、作業員3人の方と僕と4人で車を使って中に入りました。」

青山議員「目にしたのはですね。海側にあった補助建屋。原子炉建屋でないものが徹底的に破壊されて、僕のもう一つの専門である安全保障から見たら、海から小型戦術核を打ち込んだのかというくらいものすごい破壊。」

青山議員「逆に言うと天に救われたんです。そこで、津波の力が削がれて原子炉建屋は津波によって破壊されたんじゃない。何が起きたかというと、水が染みていってそれが例えば、地下に非常用電源を置いているような東京電力の大きなミスと、それを見逃していた政府の責任によって、この未曽有の大事故が起きてしまった。ということだと思います。」

青山議員「何を申しているのかというと、人工に感謝してしまっている地震で起きたんじゃないかということを原子力規制委員会は違う見解をお持ちであればあるほど、もう一度申しますが、汚染水の件も何もかも全て。国民に知っていただく努力がもっと必要なんじゃないでしょうか?」

青山議員「これも見方を変えて申せば、僕は与党の人間で、当然これ与党質問ですけれども言わなきゃいけない事は、私は再稼働すべきだと思ってますが、再稼働するんであれば当然、放射線量があれほど膨大であって、チェルノブイリと同じであって汚染水もたまるばっかりで、防潮堤も仮設だと。」

青山議員「その前提が何も変わらずに再稼働って言われても、原子力規制委員会の努力によって委員長のご説明のあった通り厳しい基準。その通り厳しいです。その基準をもってしても再稼働に対して、ごく普通に暮らし仕事をしている国民が短い時間の中で、再稼働が必要だ。って。どうやって理解できるんでしょうか?」

青山議員「そうすると、これもあえて今日は提案シリーズみたいな質問ですから、無茶な提案を致しますとね。これ当然政府側からは原子力規制委員会を始めとして、ちゃんと広報努力してますと。広報担当もやってますと。」

青山議員「それと、原子力規制委員会は特にオープンに議論なさってます。そういう努力があるって話になるんですけれども、それをいちいちフォローできませんから。」

青山議員「再稼働を本格化させるんであれば、専門家を原子力発電にきわめて批判的な人も肯定的な人も舞台に上げて、オープンに時間4時間、5時間かけて、テレビ、ネットで中継して、ラジオでも中継して、国民の眼前で議論していただくってことを、このやり方だけで行けとは言いませんけれども、どうかご検討いただけないでしょうか?」

青山議員「田中委員長。お答え願えますか?」

田中委員長「私も常日頃申し上げているんですが、国民の失われた信頼を回復するという大前提はやっぱり、福島第一原子力発電所の安全を確保して、きちっと始末をしないといけないと。」

田中委員長「で、それが非常に大事だと。とは申すものの、非常にああいう状況ですから、そう簡単に話が進むわけではないということもあります。ですから私どもはその、監視検討委員会でひとつひとつの排出措置については十分に安全確保を念頭に置きながら取り組んでおります。」

田中委員長「いろんな形で、一つのやり方として私どもは発足以来全ての会合は全部オープンにさせて頂いてますけれども、いわゆる公開討論会的なことをやる事がいいかどうかってことについては少し私自身も、これまでの経験から非常に難しいところもありますので、少し慎重に検討させていただきたいと思います。必要あればそういう事もあろうかと思っております。」

青山議員「幸いあと、3分間残ってますので、短い質問最後に出したいんですけれども、これも通告は致しております。」

青山議員「先ほどお話ししました通り、福島の悲劇は放射線障害によって起きたんではなくて、誤った避難誘導によって失われるべきじゃなかった命がたくさん失われました。」

青山議員「そうすると当然、原子力規制委員会としてすでにこの避難誘導の在り方。実はこれも忘れられてますけれど、平成16年に国民保護法が施行されて、これはテロによる避難誘導ですけれども、国民保護法が平成16年に初めて施行されたっていう事は、健康とか国民年金の保護法はあっても非常時に国民をどうやって保護して正しく避難誘導するかっていう概念、そのものが実は乏しかったっていう事です。」

青山議員「それも全部含めて、今後福島で起きたような例えば単純に同心円で見てしまって、同心円で20キロ圏内だから、例えば腎臓の透析を受けている高齢者の方を無理無理避難させて、そこでたくさん悲劇が起きた。」

青山議員「そういう事が起きない為に、原子力規制委員会としていまどういう改善策に取り組まれていて、最終的な仕上げは
どこを目指していかれるのか?すみません。これも委員長よろしいですか?」

田中委員長「今ご質問のことですが、新しい規制基準、意味について問われることがありますが、原点は福島の反省にあります。」

田中委員長「これは今、先生おっしゃったように放射線障害による急性症状とかそういうことは再度、内外を含めて今、検出されていないというか。ところが一方では、以前にも予算委員会で申し上げましたけれども。無理な避難をすることによって、もうすでに色んな累計がありますけれど、2000人近い方がが亡くなっている。この6年間で。そういう事があります。」

田中委員長「そういう事がないように規制基準では、簡単に言いますとセシウムで100テラベクレル程度を最大として。実際にはその10分の1か20分の1ぐらいになってます。今。そうであれば、そうすることによって無理な避難をしなくてもいいと。」

田中委員長「ですから、まぁとりあえずいろんな経験を踏まえて5キロ圏内についてはバズと言ってますが、予備的に避難の準備をして放射能が出る前にそういう対応をアクションを取ると。」

田中委員長「それから5キロより遠くの場合には、いわゆるきちっとした建物の中にとどまって頂きたいということで。そういう指針を作らせていただいています。」

田中委員長「ですから先生がおっしゃるように無理な避難というのが、いかにいろんな生命とかいろんなことに被害をもたらすかということを物凄く身にしみております。ですからそういう事をしないための規制であるということが、我々の原点ですので、是非それについてはご理解いただきたいと思います。」

田中委員長「避難ができるかできないかとか、そういうことだけがどうしても議論が先にいくんですが、そういうことではなくて私どもは、避難はそんなに急いでする必要がないというレベルまで、リスクを抑え込んでると、いうことでご理解いただければと思います。」

青山議員「一言だけ。建物にとどまっているときに事故がどういう状況で、放射性物質がどういう状況か。高齢であっても理解していないと家の中にいたりできませんから、実はそこは見解が一致する部分があると思いますから。よろしくお願いします」